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総大会
2006年4月
今こそ伝道に出る時です

今こそ伝道に出る時です

リチャード・G・スコット
十二使徒定員会

世界中に様々な種類の胸躍る奉仕の場があり,主の霊感によって若い兄弟姉妹,献身的な夫婦が,……取り組みがいのある責任に召されています。

リチャード・G・スコット 若い男性や女性,それに夫婦にとって,末日聖徒イエス・キリスト教会の専任宣教師となること以上に胸躍る経験がこの世にあるとは,わたしには想像し難いことです。教会が ()べ伝えている回復された福音のメッセージは絶対に必要です。それは,永遠の父なる神から,地上に住む一人一人の神の子供に向けられたもので,神の愛される御子イエス・キリストを中心としています。メッセージを理解し,それに従って生きるなら,混乱は平安に,悲しみは幸福に変わり,人生の様々な問題に対する答えを得ることができます。

教会には今,伝道を成功させる非常に明確な指針があります。その指針は『わたしの福音を宣べ伝えなさい』とそれに付随する資料の中にあります。新しい宣教師のレッスンは非常に効果的で,暗記に頼って教えるのではなく, 御霊(みたま)によって教えることが基本になっています。おかげで,福音を分かち合う働きが世界中で大幅に進歩しました。伝道部長は皆,この新しい資料を導入する方法について詳しく教えられています。その結果,非常に有能で,献身的で,熱心な伝道部長たちは,宣教師を鼓舞し,力強く啓発しています。

世界中のすべての宣教師が『わたしの福音を宣べ伝えなさい』の中にある概念を研究し,実践しています。それにより,回復のメッセージを宣言し,救いの計画と福音のそのほかの原則を教える能力が増しています。ふさわしさの基準を上げたことは,大きな成果を生みました。伝道地で宣教師は皆これまでにも増して熱心に働き,同僚同士のきずなが強まり,教え方はずっと効果的になり,新会員はさらに定着するようになりました。

伝道活動を監督するための指導は,全般的に改善されました。世界中のすべての伝道活動は,地域会長会,七十人定員会の7人の会長,十二使徒定員会,そして,個人的に特に関心を寄せている大管長会を通じて支援されています。

世界中に様々な種類の胸躍る奉仕の場があり,主の霊感によって若い兄弟姉妹,献身的な夫婦が,それぞれの必要と能力に合った,取り組みがいのある責任に召されています。わたしもこの業に携われてうれしく思います。世界中の多くの人々を力強く祝福するこの業には,まさに胸が高鳴ります。

M・ラッセル・バラード長老は,福音を伝える家庭を築くことについて話しました。わたしは,長老,姉妹,夫婦が,専任宣教師になるにはどのように備えたらよいかについて話します。

この準備は宣教師の年齢になるずっと前に家庭で始まります。親は幼い息子の頭と心に「ぼくが伝道に出るとしたら」ではなく「ぼくが伝道に出るときには」という思いを育てます。子供に福音の真理を教える最高の場所は家庭です。家庭では,子供の年齢と能力に合わせて教えることができます。家庭では,真理の武具を,それぞれの子供の性格にぴったり合わせて作ることができます。親の教えを通して,子供は人生に備え,ふさわしい若い男性は伝道の喜びに備えることができるのです。幼い娘は,妻となり母となることが第一の責任であると,家庭の中で学びます。しかし,大管長会の最近の勧告によれば,自らを備える若い女性には,将来専任宣教師になる道も開かれています。大管長会はこう述べています。「21歳以上で……ふさわしい独身の女性は,専任宣教師としての推薦を受けることができます。……これらの姉妹たちは……貴重な貢献をすることができますが,それを強要してはなりません。伝道に出ることで,目前に控えた結婚に支障を来すような場合には,監督は宣教師として推薦すべきではありません。」1

多くの親が『わたしの福音を宣べ伝えなさい』を使い,将来の祝福につながる概念を教えています。子供は家庭でそのような養いを受けつつ,証を強めています。少年の皆さん,将来の神権者として義務を果たす方法を学んでください。皆さんは,主の大切な教えを理解し実行できるように助けを受けられます。ふさわしく生きる強さを身に付けて,神殿の神聖な儀式を受け,専任宣教師として仕えることができるでしょう。そのような経験を通じて,皆さんは立派な夫,父親になるという,将来受ける祝福の土台を作るのです。

『わたしの福音を宣べ伝えなさい』は,若い女性が妻や母親の役割に関する教義を理解し,応用できるよう備えてくれます。専任宣教師になることを選択するなら,妻や母となる土台が築かれます。セミナリーは,若い男性と女性が,幸福で満ち足りた人生の土台を築けるように助けてくれます。インスティテュートとブリガム・ヤング大学の3つのキャンパスでは,宣教師になる備えをする特別コースが設けられています。コースの内容は『わたしの福音を宣べ伝えなさい』の原則に基づいており,その力強い教えと一致しています。つまり,宣教師に召される前に準備を始められるのです。

宣教師や指導者,会員,両親にとって『わたしの福音を宣べ伝えなさい』が力強く,効果的であることは,これまで100万部近くが配られたという事実からも分かります。皆さんは,すでにこの資料を入手し,この資料から恩恵を受けていますか。

監督や支部長である皆さんは,面接によって意欲を高め,ほかならぬ皆さんのワードの若い男性とふさわしい夫婦に,専任宣教師になる備えをするよう励まし,彼らの人生を祝福することができます。未来の宣教師を祝福するだけではありません。伝道に出る望みを持つように励まそうと親が努力しているにもかかわらず,息子が伝道に出られる年代になっても決意していない場合,皆さんは親にとって祈りの答えとなるかもしれません。例えば,わたしたちの娘,メアリー・リーは,妻とわたしが大切にしている宣教師時代の経験を子供のころから聞いて育ちました。わたしたちは伝道というやりがいのある経験が人生を豊かにしたこと,その経験が人生で大切なすべてのことの土台となっていることを教えました。しかし,伝道に出るかどうかは自分で決めることだとも教えました。子供のころからずっと,娘は明らかに宣教師になりたがっていました。しかし,宣教師になる年齢に近づいた娘は,大学での勉強がおもしろく,迷いが生じていました。そこであるとき決心できずに悩んでいることを人に話すと,娘は監督に相談してみてはどうかと勧められました。娘は監督と会うことにしました。娘は監督の前に座り,尋ねました。「わたしが専任宣教師になることをどう思いますか。」すると監督はいすから飛び上がり,両手で机をたたいて言いました。「それはあなたにとって最高のことですよ。」その言葉で娘の心は決まりました。

メアリー・リーはスペインで立派に伝道しました。伝道中,隠れた才能を発見し,霊的に成長した娘は,そこで培った能力のおかげで,妻となり母親となった現在も,祝福を受けています。娘の人生にこの大きな影響を及ぼした監督は,J・ウィラード・マリオット・ジュニア兄弟です。彼は現在地域七十人です。しかし,わたしたちにとって彼は,娘メアリー・リーの人生を祝福してくれたすばらしい監督なのです。娘の家庭では,同じく帰還宣教師である夫と娘の力強い模範の下で育った彼らの息子と娘が,立派に伝道の務めを果たしました。残る一人の息子も間違いなく宣教師になるでしょうし,末の娘も時が来れば適切な選択をするでしょう。もう一人の孫も父親の足跡に (なら)い,つい最近,メキシコ・クエルナバカ伝道部で仕える召しを受けました。

監督そして支部長の皆さん。皆さんは,宣教師になるために今励まし備えている人の人生だけではなく,その子孫の人生にも力強い影響を与えることができます。アロン神権定員会の指導者とアドバイザー,さらに大祭司,長老,女性の指導者の力を借りて,できるだけ多くのふさわしい宣教師が召されるように備えてください。新しい宣教師用資料を使うなら,皆さんが推薦する大勢の宣教師は,よく準備され,意欲に満ちて,任地に到着することでしょう。ほとんどの候補者は,少し努力すれば準備ができるでしょうが,かなり生活を変える必要のある人も多少います。親の支援を受けて,標準が満たせるよう助けてあげてください。

どの夫婦に,専任宣教師となるための志願書を出すように勧めるべきか,祈ってください。夫婦宣教師は今すぐ必要なのです。

世界中の伝道活動は様々な状況の中で行われていますが,それぞれの宣教師や夫婦の特質や必要に応じて,召される場所を聖霊が配慮しておられるのにはいつも驚かされます。非常に力強く有能な長老や姉妹が,合衆国やカナダに召されて,その地の教会の土台を強く保つために働いているのを目にしています。太平洋の孤島や,モンゴル,あるいはグアテマラの高地の文化に溶け込むといった特殊な任務,あるいは伝道部長と個人的に接する機会がほとんどない特殊な任務を受けた宣教師が,以前には思いも寄らなかった大変すばらしい能力を身に付けて帰還しているのを目にしています。

栄えある専任宣教師の務めが,わたし個人にどのような意味を持っているか,心を込めて話します。わたしはすばらしい両親に育てられましたが,父は会員ではなく,母もあまり教会に行っていませんでした。でもそれは,わたしの伝道の後に変わりました。二人とも信仰 (あつ)い会員となり,父は結び固めの執行者,母は儀式執行者として神殿で献身的に奉仕するようになったのです。若いころのわたしは,今日話を聞いている皆さんの多くと同じように,伝道の重要性を判断することができませんでした。わたしはひときわすばらしい若い女性と恋愛をしました。求婚期間の大事な時期に,彼女は,帰還宣教師と神殿で結婚する以外に考えていないと,はっきり言いました。大きな動機に励まされ,わたしはウルグアイで伝道しました。

それは簡単なことではありませんでした。わたしの成長のためになる難しい課題を主がたくさん与えてくださったのです。わたしは伝道を通じて自分の証を得ました。父なる神とその愛される御子イエス・キリストは,実際にジョセフ・スミスを訪れ,真理と,神権の権能と,真の教会を回復する業を地上に始められたのです。ジョセフ・スミスは比類ない預言者であるという証を得ました。根本となる教義を学びました。御霊に導かれるとはどのようなことかを見いだしました。同僚が眠っている間に起きて,導きと教えを得るために主に心を注ぎ出した夜が幾晩もありました。任地で愛するようになった人々に,自分の証と,学んでいる真理をスペイン語でうまく伝えられるようにと,願い求めました。そのような祈りは,まさにこたえられました。同じころ,わたしの未来の 伴侶(はんりょ)となるジェニーンも伝道に出て,ひときわすばらしい妻,母親になるために鍛えられていました。

何にも増して,わたしの人生で大事なものは全部,伝道中に実り始めました。宣教師になるよう励まされていなかったら,心から愛する永遠の伴侶も,大切な家族も得ていなかったでしょう。自分の能力を広げてくれるすばらしい職業も決して得ていなかったでしょう。数々の神聖な召しと,わたしが永遠に感謝するであろう奉仕の機会を受けることもなかったはずです。伝道に出たおかげでわたしの人生は計り知れないほど豊かに祝福されました。

若い男性の皆さん,皆さん一人一人が立派な宣教師になることを,なぜわたしがこれほど切望するのか理解できますか。成熟した夫婦に,健康であるならば宣教師として主に仕えるよう計画してくださいと励ます理由が理解できますか。若い女性の皆さん,皆さんが望んでいて,間近に迫った結婚に影響しないのなら,宣教師として主に仕えることを真剣に考えてくださいと,わたしが提案する理由が分かりますか。わたしの家庭が大いに祝福されたのは,わたしの伝道中に専任宣教師となることを選んだ女性が妻となり母親となったからです。

もし若い男性の皆さんが,専任宣教師となるべきか迷っているなら,自分の知恵だけでこのきわめて重大な決断を下そうとしてはいけません。両親と監督またはステーク会長の助言を求めてください。主の 御心(みこころ)が知らされるように,祈り求めてください。伝道が,現在と生涯を通じて,並々ならぬ祝福を皆さんにもたらすことをわたしは知っています。出るべきかどうか知るために祈らないでください。そうではなく,立派で有能な専任宣教師となるために必要なすべてのことについて,主に導きを願い求めるのです。伝道したことを後悔することは決してないでしょうが,もしも自分の選択で伝道に出なかったならきっと後悔するでしょう。

イエスがキリストであられること,主の教会と完全な福音が,特に重要な預言者ジョセフ・スミスによって地上に回復されたことを知っています。専任宣教師の献身的な働きが,メッセージを聞く人にとってだけではなく,御霊の導きを受けてメッセージを伝える人にとっても大いなる幸福と豊かな祝福の源であることを証します。イエス・キリストの 御名(みな)により,アーメン。

1. 大管長会からの手紙,未刊

 
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