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Home Gospel Library Worldwide Leadership Training Meeting: Supporting the Family Sister Bonnie D. Parkin

両親が持つ神聖な義務

中央扶助協会会長
ボニー・D・パーキン

ボニー・D・パーキン家族の責任

教会の指導者や両親のためにわたしが願うことがあるとしたら,それは,天の御父の子供たちを世話する中で,日々主の愛を感じてほしいということです。わたしの語る言葉が皆さんの心に触れるのではなく,御霊が皆さんにささやきかけられますように。そしてそのすばらしい促しに従ってください。

1995年9月23日に,家族に関する宣言が与えられたときのことを,よく覚えています。わたしはタバナクルの中央扶助協会集会の席に座っていました。最終話者のヒンクレー大管長が「家族――世界への宣言」を発表しました。静まりかえった会場には一種の興奮が感じられ,「そうです,わたしたちの家族には助けが必要です」という声が聞こえてくるかのようでした。

宣言の内容について,まさにそのとおりと感じたことは,忘れられません。涙が頬を伝いました。近くに座っていた姉妹たちを見回すと,同じ気持ちを感じているようでした。宣言の内容があまりに濃かったので,早く手にして,研究したいという気持ちでいっぱいでした。宣言には,女性の尊厳についてはっきりと述べられています。すばらしいのは,この宣言がまず中央扶助協会集会で女性に与えられたということです。ヒンクレー大管長が女性を尊んでいることが分かります。

わたしたちは教会の指導者としてここに出席しています。皆,忙しい毎日を過ごしています。でも,忘れてはならないのは,第一の責任は自分の家族だということです。忘れないでください。家族は永遠の世に携えて行ける数少ない祝福の一つです。1 ニューエル・K・ホイットニーは教会初期の時代,カートランドで監督をしていました。今日の監督と同じで非常に忙しく,多くの善いことを成し遂げていたでしょう。しかし主は彼を懲らしめ,「家族を整える」ようにと命じられました(教義と聖約93:50)。兄弟姉妹の皆さん,この勧告は全員に当てはまるものです。

皆さんの多くは親か祖父母です。あるいはやがてそうなるでしょう。しかし,結婚しているかいないかにかかわらず,全員が家族の一員です。少しの間,自分の家族について考えてみてください。家族のどんなところが好きですか。わたしは4人の息子の仲がいいところが好きです。またそのことを喜んでいます。

宣言では,家族についてどのように教えているでしょうか。一つの段落に焦点を当てたいと思います。「神の計画により,父親は愛と義をもって自分の家族を管理しなければなりません。また,生活必需品を提供し,家族を守るという責任を負っています。また母親には,子供を養い育てるという主要な責任があります。これらの神聖な責任において,父親と母親は対等のパートナーとして互いに助け合うという義務を負っています。」2

わたしは「神の計画により」という言葉が好きです。親としての責任は,天の御父が子供たちのために立ててくださった計画なのです。わたしたちは親として,生活必需品を提供し,家族を守り,養い育てるという神聖な責任があります。

では,提供し,守り,養い育てるという指針は,義にかなった子供を育てるうえでどのように役立つでしょうか。

提供する

宣言には,両親は「生活必需品」を提供するとあります。けれども,この必需品とは何でしょうか。そうです。住む家や食卓の食べ物です。しかし,福音の計画を知るわたしたちは,それ以上のものが必要であると知っています。それは,人格を築く力です。少し例を見てみましょう。

わたしたちは子供に働き方を教えれば,人格を築く力を提供していると言えます。孫のジェイコブの経験を話しましょう。あるとき孫が学校へ行きたがらなかったので,母親はあれこれと試してみました。そしてついに孫を座らせ,こう話したそうです。「パパの仕事は会社でお金を稼ぐこと。ママの仕事は家であなたたちの世話をすること。ジェイコブの仕事は学校へ行くことよ。」ジェイコブはこの原則を理解し,受け入れ,学校へ行きました。

子供に労働について教えるためには,家の手伝いをさせたり,適切なら家庭の外でも働かせたりします。労働の価値を教えて,子供が生涯,自分で生活していけるように助けるのです。幼いうちから始めてください。夫は,自立できるようになったことが父親からもらった最高の贈り物だったと言います。働くことを教えてもらったからです。

金銭管理の方法を学べば,生活必需品をまかなうのも上手にできるようになります。親として,予算内で生活する計画を子供と一緒に立ててください。欲しいものと必要なものとの区別を教えてください。伴侶に法外なお金を払わせないでください。ヒンクレー大管長が負債を避けるように勧告したとき,知り合いのある父親は,すでに結婚している子供とひざを交えてそれぞれの家計について尋ねてみました。すると驚いたことに,二人の子供が大きな負債を抱えているのが分かったのです。その父親は子供たちに,返済計画を立てるのを手伝ってもいいか尋ねたそうです。

教育と訓練は,生活必需品を提供することにつながります。可能な限りの教育を受けるように子供を励ましてください。ある国では,中等教育を終えていないために,永代教育基金を受ける条件を満たせない若人がいます。今日の世では,両親が学び続けることも,非常に重要です。

守る

お話ししたい二つ目の指針は,守りです。何から守るのでしょうか。肉体的そして霊的な害から守るのです。子供たちに神聖な価値があると教えるとき,家族で教会に集うとき,家庭の夕べを開くとき,家族で祈るとき,ともに聖文を研究するとき,わたしたちは子供を守っているのです。どれも簡単な事柄ですが,非常に力強い守りとなることを皆さんに証します。

宣言では,両親には子供を守る神聖な義務があると教えています。虐待には,精神的なものもあります。伴侶や子供を侮辱する,価値のない存在として扱う,愛情をかけないなどです。妻や子供をたたいたり,殴ったりする父親は家族を守ってはいません。ある西アフリカの姉妹はこう話しました。教会に入る前は,母親も自分たちも父親からたたかれたそうです。「でも今は,父はわたしたちが神の子供であると理解しているので,尊敬と優しさを込めて接してくれます。」

両親は,子供がどのような友達を選ぶかを知ることで,子供を守ります。ある10代の少女は夜の活動について父親からあれこれ尋ねられて,怒りました。父親は宣言について説明し,自分が家族の守り手になるべきであり,娘を愛しているからこそほんとうに安全かどうかを確かめたいのだと言いました。

また,メディアの影響からも子供を守る必要があります。子供たちがテレビや映画館,友達の家で,何を見ているかを知るようにしてください。家にコンピューターがある場合は,それが間違いなく「徳高いこと,好ましいこと,あるいは誉れあることや称賛に値すること」のための手段となるように常に注意してください(信仰箇条1:13)。

生ける預言者に従うときに,わたしたちは守られます。モルモン書を読むようにというヒンクレー大管長の勧告に従ったとき,皆さんの家族はどのように守られたでしょうか。最近,イギリスのある姉妹から手紙を受け取りました。手紙にはこうありました。

「夫が教会に行かないと決めてから,わたしたち家族は大変つらい1年を過ごしました。夫はずっと活発で,監督会で奉仕したこともあります。どうすれば憤りや苦しい思いを感じずに済むのか,わたしは心の中で主に叫び求めていました。子供たちとは家庭の夕べをし,祈りを続けました。モルモン書を読むようにと勧告を受けたことで,神殿にいるときに,ある促しを感じました。それは,わたしと子供たちだけで聖文を読むのではなく,夫が家にいるときには,子供たちと聖典を持って夫のところに行くというものでした。それから毎晩夜9時になると,みんなで夫のところに行きました。夫は,最初は嫌がりましたが,今では一緒に読んでいます。教会にも来て,家庭の夕べにも加わり,福音についても教えてくれるようになりました。子供たちは主の足となり,贖いをもたらす愛の言葉を夫のもとに運んだのです。このことは,家族にとってすばらしい祝福となりました。」

養い育てる

最後に,3番目の指針は,養い育てることです。養い育てるとは,どのような行いでしょうか。また,そうするときに,何を感じ,どのような言葉を使うでしょうか。養い育てるときの行いや感情,使う言葉は,この聖句に表されています。「説得により,寛容により,温厚と柔和により,また偽りのない愛により,優しさ……による。」(教義と聖約121:41-42)例を少し紹介しましょう。

養い育てるとは,愛によるしつけだと思います。ある若い母親は子供が言うことを聞かないと,子供の顔を両手で包んで目を合わせ,「お母さんの言う言葉をよく聞きなさい」と言うそうです。子供には賢い選択をするように教えなければなりませんが,子供のした行いの結果を取り除くことはできません。天の御父の計画の基本は,選択の自由であることを忘れないでください。

養い育てるときには,どのように感じるものでしょうか。家族を教える機会や良い関係を築く機会はほとんど,日々の生活の中で,ちょっとした予期せぬ瞬間に訪れるものです。夕飯の時間は,お互いを結びつけ,日々の出来事を話し,聞き,励まし,さらには笑い合うひとときです。笑いは重荷を軽くしてくれます。父親,母親の皆さん,愛する人たちと,定期的に食事を共にしてください。

子供が皆成長し,自立すれば,親の務めは終わりでしょうか。いいえ。決して終わることはないのです。わたしたちが携わっているのは,永遠の家族を築くという偉大な務めです。夫とわたしがイギリスで伝道していたとき,息子が家族を連れて会いに来ました。そのときに息子が言ったことを忘れません。「教えてもらいたいことがあったから来たんだ。」一度親になったら,ずっと親なのです。すばらしいと思いませんか。12月にモルモン書を読み終えたとき,わたしはあることに気づいて圧倒されました。それは,モルモンでさえ,成人した息子モロナイに対して,次のような勧告を与えていることでした。「わが子よ,キリストに忠実でありなさい。……キリストに支えられて……キリストの憐れみと寛容と,キリストの栄光と永遠の命とを願う望みが,とこしえにあなたの心の中にとどまるように。」(モロナイ9:25)

養い育てるときには,どのような言葉を使うでしょうか。時として,10代の子供に二言以上の返事をさせるのは難しいものです。それを改善するのに,非常に役立つ質問を見つけました。それは,「今,困っていることはない? 何がいちばん大変?」という質問です。心を開いて答えてくれるでしょう。そのときは,ただ耳を傾けてください。批判やアドバイスなどは何もしないで,ただ聞いてください。関係やきずながどれだけ強くなるか,驚くことでしょう。監督や副監督の皆さん,ワードで青少年と面接するとき,この質問は大いに役に立つでしょう。

家族の祈りも人を養い育てます。わたしがずっと忘れないでいる思い出の一つは,両親の小さな寝室で,ベッドのわきに父ときょうだいと一緒にひざまずいて聞いた,父の祈りです。入院中の母に祝福があるように天の御父に嘆願し,心を注ぎ出す父の祈りを聞きながら,祈りを聞いてくださる神が天におられると知りました。子供のために,学校の勉強や一日の守りを祈ってください。祈りを聞くときに,子供は親の愛や期待を知ることでしょう。

家族を強める

指導者として皆さんは仕えるべき家族をどのように強め,助けられるでしょうか。ここでも同じ指針が当てはまります。この提供し,守り,養い育てるという原則を使って,ワードにいる家族を強められるのです。

指導者は,親を差し置いて子供の面倒を見るのではなく,親を尊重することによって支援します。良き助言者となり,協力して行うことはできるでしょう。けれども,物事の進め方は両親の方法を尊重します。ある母親の経験です。「10代の息子たちは夫やわたしの言うことなど聞きたくもない様子でした。友達の影響から,時々,親には耳を貸そうとしなくなったのです。ありがたいのは,教会の指導者が,息子たちの助言者となってくれたことです。決して親の役割を取り上げるのではなく,息子たちの話をよく聞いて,わたしたちの方針を支持し,親に再び心を向けるように導いてくれたのです。」

どの家族も必要を抱えています。一人で子供を育てている母親の皆さんには,心を込めて少しだけ話をします。ある母親には子供が5人いて,夫は海外に派遣されました。彼女はこう語ります。

「2月の初めに夫が家を離れたときには,家の車はどれもちゃんと動いていました。でも,11月までには全部壊れてしまい,自分たちでは修理できませんでした。同じころ,17歳の息子から,福音が真実かどうか分からないから伝道に出るつもりはないと聞かされました。わたしの人生で神権の祝福が必要なときがあったとしたら,まさにあのときでした。日付や場所や詳しいことは覚えていませんが,その時期,愛ある神権者から,幾度か祝福を受けたことをはっきりと覚えています。ホームティーチャーに電話すれば,いつでも助けが得られることを,わたしはいつも知っていました。二人とも我が家の車を直すことはできませんでしたが,わたしがもっと必要としていた神権の祝福を与え,車を直せる人を探してくれました。」

献身的なホームティーチャーのおかげで,この家族の生活は大きく変わりました。親が一人で子供を育てている家族を,ホームティーチャーがよく知り,信頼を得て,神権の祝福を授けるなら,大きな違いを生み出すことができます。監督,大祭司グループリーダー,長老定員会会長の皆さん,このような母親もまたすばらしい独身の姉妹と同じで,家庭に神権の祝福を必要としているのです。

ヒンクレー大管長は,10年前,宣言を発表したときに「じわじわと世の汚れに染」まることについて警告しました。この預言的な宣言の中で,主の「家族にかかわる標準と教義とその運用」が再確認されました。3対照的に,この世は女性や母親の役割を指図しようとしています。現代の女性に必要なのは,立派な職業を持ち,組織に所属することで,さらに余力があれば子供を持てばいいと教えています。母親の栄えある役割はますます時代遅れになっています。はっきりと言います。神の計画によって与えられたと知っている事柄が,この世に脅かされるのを許してはなりません。

姉妹の皆さん,少しの間皆さんに向けて率直に話したいと思います。末日聖徒イエス・キリスト教会の扶助協会の会員として,家族という単位を養い育て,支えるのはわたしたちの祝福であり,責任です。すべての人は家族に属していて,すべての家族が強められ,守られる必要があります。

家庭を切り盛りするうえで,わたしが最も助けを得たのは,まず母親と祖母からでした。次に,引っ越した先々の扶助協会の姉妹たちからも学びました。技術を学び,そこにいたいと感じられるような家庭を築くことからもたらされる喜びを,目の当たりにしました。2006年1月から,家庭,家族,個人を豊かにする集会および活動の新しいガイドが出ています。すべての姉妹が扶助協会に参加できるように,これまでよりもさらに柔軟な形になっています。扶助協会の指導者の皆さん,計画する集会や活動は,必ずすべての姉妹の家庭を強めるものとしてください。

家庭訪問は,家族を支えるためのもう一つの方法です。すべての姉妹に訪問教師となる機会があるように願っています。訪問教師は,姉妹を霊的に強めるだけでなく,養い育て,何が必要かを見極めるという独特な責任を持っています。扶助協会指導者の皆さん,福祉委員会で率先して働きかけ,訪問教師が確認した,霊的また物質的な助けを必要としている件について報告してください。

キリストの純粋な愛

既婚者の皆さんは,どうぞ思い返してください。伴侶のどのような点に引かれて恋に落ちたのですか。それを思い出せば,赦しの心が持てるでしょう。お互いに愛を伝えてください。妻は夫の心に自尊心を築くなら,夫の生活に大きな違いをもたらすことができます。夫は,「愛しているよ」という簡単な一言で,最悪の日をも明るくすることができるのです。両親が子供に与えられる最も偉大な贈り物は,親が愛し合っている姿を示すことです。

義にかなった子供を育てるうえでの親の務めは,提供し,守り,養い育てることであり,夫婦は対等のパートナーとして責任を果たします。指導者も同様です。指導者として働くのは,大変な仕事です。親も大変な仕事を負っています。落胆することがありますが,とにかく歩み続けます。そして家庭や教会の奉仕を通して,キリストの純粋な愛について多くのことを学ぶのです。

わたしたちは親として,また指導者として,天の御父が注いでくださる愛を子供に与える必要があります。モロナイ書第8章17節にはこうあります。「わたしは慈愛,すなわち永遠の愛で満たされている。」ここに主の御言葉を加えてください。「完全と平和のきずなである慈愛のきずなを,外套のように身にまといなさい。」(教義と聖約88:125)皆さんにお勧めします。行うすべての事柄において,慈愛の外套を身にまとってください。キリストの純粋な愛によって家族を包み込んでください。

天の御父のみもとに帰り,御父とともに永遠に住むためにも,家族として,指導者として,皆さんが愛する人たちを慈愛の外套で覆うことができますように。イエス・キリストの御名により,アーメン。

1.ゴードン・B・ヒンクレー「仕える特権を喜ぶ」『世界指導者訓練集会』2003年6月21日,23参照

2.「家族――世界への宣言」『リアホナ』2004年10月号,49

3.「世の策略に対抗して立つ」『聖徒の道』1996年1月号,113

 
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