セミナリーの生徒,学習の質の向上を目指すチャレンジに応える

提供者: ジェニー・ポフェンバーガー,ChurchofJesusChrist.orgChurchNews記者

  • 2015年10月5日

CES(教会教育システム)の報告によると,セミナリーの生徒たちは昨年度,セミナリーの学習経験の質の向上を目指すチャレンジに応えてきた。

記事のハイライト

  • 教会の青少年は,セミナリーの学習経験の質の向上を目指すチャレンジに応えてきた。
  • この年のセミナリー修了証書を受け取る生徒の数が増加した。
  • 今年生徒たちは,聖文や救い主とのより深いつながりを築くよう勧められている。

「こうしたチャレンジは,かつてないほど深く改心し,霊的な感化を受けた世代を育む可能性を秘めています。」 ―ナンシー・ロリンズ,バージニア州ウッドブリッジステークのセミナリースーパーバイザー

1年前,教会はセミナリーの生徒にセミナリーの学習経験の質を高めるよう求めたが,教会の青少年はその要請に応えてきた。

セミナリーの修了証書を受けるために,今,生徒たちは従来の要件である出席数と教師の推奨に加えて,二つの学習評価,すなわちコース資料にある教義の理解度とその年に学習した聖典を読み終えることについて評価を受けて合格しなければならない(昨年度の学習コースは『教義と聖約』であった)。

生徒たちは,聖文をさらによく学び,福音についての理解を深める機会として新しい要件を満たすよう,言い換えればセミナリーの学習経験の質をより高めるよう奨励されている。

教会教育システムの報告によると,新しい要件が適用されるようになってから,合衆国内でその年のセミナリー修了証書を受けた生徒の数が増加した。 そのうえ,出席数は6パーセント急増し,聖典を読んだ生徒の数が33パーセント増えた。

宗教教育セミナリーおよびインスティチュート管理者のチャド・ウェブは,そうした成果を「わたしたちの生徒が達成したわくわくするような偉業」と呼ぶ。

「一年がたち,今わたしたちが目にしているのは,すばらしい積極性です」とウェブ兄弟は言う。 「最終的に生徒たちのためになるのです。彼らはクラスで意義深い経験をすることと個人の聖文学習を通して,自身の改心の度合いを深める機会をより多く得たのですから。」 ウェブ兄弟はさらにこう付け加えた。「わたしたちにとって最も喜ばしいことは,これまで以上に多くの生徒が聖文を読んでいる姿を目にすることです。」

「青少年たちは実によくチャレンジに応えてくれています」とバージニア州ウッドブリッジステークのセミナリースーパーバイザーを務めるナンシー・ロリンズは言っている。 「ステーク内の多くのクラスでは,生徒全員がテストに合格しています。 それは例外的なことではなく,むしろ当然の結果でした。」

ロリンズ姉妹は,そうした成果は生徒と教師の双方がいっそう努力を重ねた結果であると指摘する。 「教会にはすばらしい教師たちがいて,最初の試験に合格しなかった生徒が次の機会にはぜひとも合格できるよう,一緒に取り組んでくれたのです。」

「学習評価に合格した生徒の数が最終的に,出席日数あるいは読書課題の要件を満たした生徒の数より多かったという事実は感銘深いものです」と,宗教教育セミナリーおよびインスティチュートのコミュニケーションマネージャーを務めるウェイン・デイビスは述べた。 そして,「これは,学習評価に合格したいと望む生徒全員が合格できると請け合う意欲的な教師のおかげでしょう」と付け加えた。

セミナリーとインスティチュートの指導者は,自分が教えるどのクラスにも,障がいを持っていたり,従来の学習方法が苦手だったりする生徒がいるという現実を機敏に察知している。 そうした障がいを持つ生徒を含め,生徒一人一人と一緒に取り組み,彼らが成果を得られる道を見いだすよう,教師は期待されている。

「全ての生徒―特に困難を感じているかもしれない生徒が確実に良い学習経験をできるようにする必要があると承知しています」とウェブ兄弟は述べている。 「わたしたちは教師に,さらなる助けが必要と思われる生徒は誰かを,前もって知っておくように求めています。」

オレゴン州に住む,学習障害のある息子を持つ母親は次のように語った。「最初はとても心配でした。学習評価は息子にとって,一度にあまりにも多くを求めるもので,彼にはできそうにないと思えたのです。 息子の教師は,理解力と繊細さをもって彼と一緒に取り組んでくれ,御霊に従いました。 …… 息子は結局,すばらしい経験をしました。 わたしは息子にはセミナリーをやり遂げる力があると信じていますし,教師は彼にとって正しいことを行ってくれました。」

その年初めて実施された学習評価から,必ずしも全ての生徒がそうした有益な経験をするわけではないかもしれないが,教師は今後も生徒が良い成果を上げられるよう助けていく。両親とともに取り組み,学習における一人一人の必要を知ってそれを満たすように,より効果的な助けを模索していくだろう。

七十人のポール・V・ジョンソンは次のように述べた。「全ての生徒の学習の質を高めるとき,彼らは神の言葉や聖霊の影響力を感じる自身の能力にもっと自信を持つようになると信じています。 生徒たちは自分が信じていることを分かち合い,救い主の模範に従うに当たって,さらによく備えができるでしょう。」

質を高める … …

初年度に成果を上げた後,教会は青少年に向けて,セミナリーの新年度の間にセミナリー教育の質と応用力を高め,より高いレベルを目指すよう幅広く呼びかけている。 生徒たちは,聖文や救い主とのより深いつながりを築くよう勧められている。 今年青少年はセミナリーで旧約聖書を学ぶことになる。

「生徒たちが救い主の贖いについて学ぶことで,救い主との結びつきを本当に築けるなら,彼らは実際に,その生涯の残りにわたってより所となる貴重なツールを持つことになるでしょう。 こうしたチャレンジは,かつてないほど深く改心し,霊的な感化を受けた世代を育む可能性を秘めています」とロリンズ姉妹は言っている。

「セミナリーには,すばらしい推進力があります。 … また同様の動きがインスティチュートでも起きるよう期待しています」とウェブ兄弟は述べた。より多くのヤングシングルアダルトがインスティチュートに出席して卒業するよう奨励するために,同じような「質を高める」取り組みが現在進められている。

「こうした変更が意図するところは,世界中の生徒一人一人に祝福をもたらすことでした。 この変更は,生徒がさらに深くイエス・キリストに献身するよう助け,彼らの福音の知識を増し,彼らが教えられたことに従って生活できるようにするために計画されたのです。」


子供がセミナリーで成功を収めるのを助けるための7つの方法

生徒はセミナリーから最上の成果を得るために励むよう期待される一方で,両親や指導者からの支援をも受けることができる。 それらの人たちは皆,セミナリー教育の質をいっそう高める取り組みに参加するよう期待されている。 以下は,両親がそれぞれの子供たちが成果を上げられるよう助けることのできる7つの方法である。

  1. セミナリーの目的を理解する。 なぜセミナリーはそれほど大切なのでしょうか。 ここでその目的を読んでください。
  2. 子供がセミナリーに登録しているか確認する。
  3. 子供と一緒に学ぶ。 今年の学習コースは旧約聖書です。 教師は『旧約聖書セミナリー教師用資料(英語)〔スペイン語,フランス語,ポルトガル語で入手可〕からレッスンを準備します。 青少年が学ぶレッスンの内容を知っておけるように,レッスンの資料を読んでください。 学んだことを応用するとき,学習効果がより増します。そこで,子供たちに,今何を学んでいるか,また学んだことをどのように応用しているか尋ねてください。
  4. マスター聖句を覚えるのを助ける。 マスター聖句とは,セミナリーの生徒に,学習中の聖典から選ばれた25の聖文を覚えるよう奨励するプログラムです。 これらのマスター聖句リソースを使って,子供たちが聖句を覚えるだけでなく,重要な聖文を自分のものにできるようにも助けてください。
  5. 子供たちが学習評価に備えて学ぶのを助ける。 学習評価によって,生徒は聖文に教えられている教義と原則への理解度を示すことができます。 そうした理解は,生徒が学んでいることを個人の生活に応用するのに役立ちます。 両親は子供たちに,学習評価に合格するのに必要であれば,内容をもっとよく理解するために教師から助けを受けるよう勧めるとよいでしょう。
  6. ソーシャルメディアでLDSセミナリーの活動を閲覧するよう勧める。 今年教会は,セミナリー教育の質を高めることに関するリソースや話を紹介し分かち合うために,特別な取り組みを計画しています。 青少年に,LDSセミナリーのFacebookTwitterページを閲覧するよう勧めてください。 彼らは#elevateを使って,セミナリーで学んでいることを応用するに当たって自分が行っていることを分かち合うことができます。
  7. 子供と一緒に卒業要件を確認する。 生徒が卒業に向けて確実に学習を進められるよう助けてください。 必要であれば夏の間に補修クラスを受けることができます。教師は生徒が学習評価に合格するまで助けるために,いつでも備えています。