中央日曜学校会長会が新しく召された教師に対してオリエンテーションを行うよう指導者に求める

提供者: デビン・デュラント兄弟,中央日曜学校会長会

  • 2017年6月7日

新しく召された教師に対するオリエンテーションのプログラムは,教会で教えるよう召された人が成功を収めるために必要なスキルを学ぶ助けとなります。

記事のハイライト

  • 新しく召された教師に対してオリエンテーションを行う際,『救い主の方法で教える』の巻末にある教会の指針に従ってください。
  • 適切なオリエンテーションは新しく召された教師が,自分の召しを完全に理解する助けとなります。

「教師のオリエンテーションに関するリソースを使って,今わたしが担当する教師全員を訓練するのがとても楽しみです。」—キャサリン,ワード初等協会会長

レシピに従ってクッキーを作ったのに,材料を一つか二つ入れ忘れた経験はないでしょうか。クッキーは何とか形にはなったかもしれませんが,すべての材料を入れたときと比べるとそれほどおいしくはなかったかもしれません。そのことを念頭に置きながら,二つ目の質問をしたいと思います。現在の召しを受けたとき,どのようなオリエンテーションを受けましたか。答えは大まかに次の3つのうちのどれかになると思います。

1.召されたときにオリエンテーションはまったくありませんでした。幾つか資料はもらいましたが,それだけでした。(中央若い女性会長のボニー・L・オスカーソン姉妹と中央初等協会会長ジョイ・D・ジョーンズ姉妹が,教師評議会集会に関する2016年11月の世界訓練放送でこのことについてユーモアを交えて話していたことを皆さんは覚えているかもしれません。)

2.わたしは神権指導者または補助組織指導者と5分ほど話し合い,名簿を受け取り,生徒のことについて短く話し合いました。

3.神権指導者または補助組織指導者から,『救い主の方法で教える』の巻末にある新しい指針に従ってオリエンテーションを受けました。

皆さんはどれだったでしょうか。わたしの希望としては,皆さんがこの1年間で新しい召しを受けたならば,『救い主の方法で教える』の巻末にある指針,すなわちレシピに従ってオリエンテーションを受けているということを願っています。残念ながら,わたしが世界中の末日聖徒と話してきたことによると,それは実現していないようですが,将来実現するように,というのがわたしの希望です。

過去に教師のオリエンテーションがどのように行われてきたか,そして将来,教師のオリエンテーションを行う際に助けとなる新しいツールとしてどのようなものが利用できるのか,これから数分間の中で見ていきましょう。

「古い」新しく召された教師のオリエンテーション

わたしの妹のキャサリンは最近,ワード初等協会会長として奉仕するよう召されました。新しく召された初等協会の教師にどのようなオリエンテーションを行っているかを彼女に尋ねてみました。彼女は,新しく召された教師が教え始める前に,まず彼らと個別に会うようにしていると説明しました。その際に,彼女は新しく召された教師にクラスの手引きとクラスの名簿を渡し,次に新しく召された教師がクラスのメンバーと知り合う助けをします。そして最後に,初等協会のほかの教師のリストを渡します。

デビン・デュラント兄弟,中央日曜学校会長会

わたしは妹が『手引き 第2部』にある教師のオリエンテーションに関する指針にほぼ完璧に従っていることが分かりました。彼女が唯一見逃していたことは,オリエンテーションを行う指導者が行うべきことについて手引きに書かれていた次の指示です。「教師一人一人に『教師,その大いなる召し』を渡して,内容を手短かに検討する。」

わたしは,妹が新しく召された教師一人一人に対して熱心にオリエンテーションを行ってくれたことについて敬意を表しました。その後,彼女が『救い主の方法で教える』の中の,新しく召された教師のオリエンテーションの項にある新しいビデオや勧告を見たことがあるか尋ねました。多くの指導者と同様に,彼女も見たことはありませんでしたが,新しいものを見たいという望みを示しました。それからわたしたちはしばらくの間,「新しい」新しく召された教師のオリエンテーションについて話し合いました。

「新しい」新しく召された教師のオリエンテーション

「新しい」新しく召された教師のオリエンテーションと「古い」新しく召された教師のオリエンテーションのレシピは,何が同じで何が違うのでしょうか。

新しい指針は『救い主の方法で教える』の付録(最後のページ)に記されています。同じなのは,自分の組織やそのニーズ,そして新しく召された教師のクラスのメンバーについての基本的な情報について話し合うよう勧められていることです。

新しいオリエンテーションの概要に見られるおもな違いは,救い主の方法で教えるための4つの原則が強調されているという点です。各原則には短いビデオが添えられており,新しく召された教師とそのクラスのメンバーに原則を当てはめることについて話し合いやすくなるようにされています。

オリエンテーションを終える前に,新しく召された教師に『救い主の方法で教える』の冊子を渡すようにしてください。また,教師に今後すべての教師評議会集会に出席するよう勧められていること,そして皆さんが彼らの新しい召しについてどのようなことでも助けられるよう一緒に出席することを伝えてください。

だれが新しく召された教師のオリエンテーションを行うのでしょうか。

そこで,最後の質問をしたいと思います。新しく召された教師のオリエンテーションを行うのはだれの役目でしょうか。『手引き 第2部』5.5.3項にその答えがあります。このように記されています。「神権指導者と補助組織指導者はそれぞれの組織で新しく召された教師一人一人と,できれば最初のレッスンを行う前に会合を開く。」

言い換えると,日曜学校会長会が日曜学校教師にオリエンテーションを行い,初等協会会長会が初等協会教師にオリエンテーションを行い,長老定員会会長会が長老定員会教師にオリエンテーションを行うなどということです。

日曜学校会長会は,神権指導者や補助組織指導者がそれぞれの組織で新しく召された教師のオリエンテーションを行う前に,これらの指導者に対してオリエンテーションを行うこともできます。

最後に,初等協会会長であるわたしの妹の現在の状況についてお話したいと思います。わたしたちが会った後,彼女は「新しい」新しく召された教師のオリエンテーションを試してみました。すると二つのことに気づいたそうです。一つ目は,彼女が時間をとってオリエンテーションを行ったことに教師たちが感謝していた(そして恐らく少し驚いていた)ということです。教師たちは生徒たちをどのように助けられるかについて,より明確なビジョンを持つことができるようになったからです。また,『救い主の方法で教える』のビデオのおかげで,教師たちは教え始めるに当たってよりよく準備ができたと感じられるようになりました。

二つ目は,わたしの妹が自分自身の変化に気づいたということです。彼女はこう言いました。「御霊がともに働いておられると感じました。また,子供を教えるために最善を尽くすことの大切さに気づきました。そして,分かち合いの時間で教える子供たちに対して,責任感と愛する気持ちが強まったと感じています。」会話の最後に彼女はこう言いました。「教師のオリエンテーションに関するリソースを使って教師全員を訓練するのが楽しみです。」

中央日曜学校会長会としてわたしたちが望んでいることは,新しく召された教師が初めてのレッスンを教える前に,『救い主の方法で教える』に記されている方法で,それぞれの組織の指導者からオリエンテーションを受ける祝福にあずかることです。クッキーはレシピどおりに作られ,すべての材料が入っているときがいちばんおいしいことを覚えておいてください。